2011年03月13日

O邸の耐震基準について

東北では大変なことになっています。

静岡に住む私たちにとっては、明日は我が身といった思いがあります。

できることとできないことがありますが、

できることは最大限しておくことが重要だと痛感しました。

報道の多くは津波と原発ですが、その難を逃れたとしても

建物が崩壊したことにより被災した方も多いはずです。

私たちにできることのひとつは建物を耐震化しておくことです。


O邸の耐震基準について


(構造計算によって算出された基礎の鉄筋)


O邸は長期優良住宅の認定を受け、構造計算をしています。

<私たちは全ての住宅を構造計算し、安全性を確認しています。>

木造住宅の耐力は建築基準法施行令46条に定める必要壁量(欲しい耐力)と

存在壁量(建物が持っている耐力)で比較して数値化するのですが、

O邸の場合は

2階 東西方向3.59 南北方向3.68
1階 東西方向2.84 南北方向2.62

という数値になります。これに木造で静岡県に建つ条件を考慮すると

2階 東西方向2.71 南北方向2.78
1階 東西方向2.15 南北方向1.98

になり、要するに法律で定める耐力の約2倍の耐力をもっていることになります。


O邸の耐震基準について


(構造計算によって求められた木材の断面)


構造計算は壁量のみではなく、

その他の耐震化に必要な検討を行います。

その上で余裕のある耐力にしておくことの重要性を、

今回の地震で改めて感じました。

 


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