2017年04月13日

犬の甘噛み パート2

アキコです。


パート1 の続きですが、甘噛みするという柴犬に会いに行きました。

近所の子供達がよく来るということで、大人や子供には慣れていました。
近づくと、興奮もせず待っています。吠えることもしません。  いい子だなー。
手を出すと、口を近づけてきました。匂いをかいで舐めようとします。

フェンスに手を近づけたのですが、狭い隙間から口を出し、軽くニッピング (つねるようにかむことかな) してきます。
飼い主さんがよくやっていることですが、フェンスの上から手をだすと、飛びついて、手を同じように噛んできます。

噛み方も色々あります。
社会性が身についている犬は噛み方を加減することを知っています。
しかし、社会性を身につけられなかった犬は、噛み方を抑制することが難しいです。というよりも、分からないのです。

彼は加減して噛んでいました。が、そのうち興奮すると力が加わってきます。

そこで、パート1でお話した 「噛むといやなことが起こる」 の実践です。

噛もうと口をあけたり、噛んだ瞬間に、やめての意思表示の意味で体をすばやくつつくようにタッチしました。
犬同士もこの様に相手に伝えたりします。
ここで、はっとしたりびっくりしたりして止める犬もいます。
止めれば口を離した瞬間に褒めてあげます。それでいいんだよということを犬に伝えます。
この繰り返しです。犬が理解するまで続けます。すると犬は、噛もうとする際にためらったり、噛む代わりに舐めたりしてきます。

彼の場合は、タッチされた手に歯をあててきました。これを続けるとさらに興奮させるかもしれません。

それで今度は 「噛むといいことが終わる」 の実践です。

なでてもらうことが好きな彼なので、 「なでられること」 を 「ご褒美」 にします。
噛んできたら、なでることを止めます。ここでも歯が手にあたったらすぐになでることを止め、後ろに下がります。声も出さず、無表情で彼の顔を見て、彼が落ち着くまで待ちます。
これを繰り返し続けます。彼に、手を噛むとナデナデが終わるよ。と伝えます。
そして彼の行動によい変化 (ためらったり、口を離したりする行動) があればすぐ褒めてあげ、またなでてあげます。

彼にはこちらの教え方のほうがむいているようでした。
ポイントは、飼い主さんが続けることです。噛まれていいから今日は激しくナデナデしたい!!!とやってしまえば、犬は理解に苦しみます。甘噛み再開にもなりかねません。

長い間犬の甘噛みに悩むより、一時期我慢して、後々犬がきちんと理解したときに思いっきりなでてあげるほうが、飼主も犬も幸せです。


これからも、近所のおばさんとして見守っていきたいです。


※文章中の社会性とは、社会化期 (誕生~3ヶ月くらいまでかな、経験上。)にこれから経験するであろう様々な人、動物、物、出来事などをできるだけ多く経験させ、身につけさせることです。

長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。







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